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Channel: スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」
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伊豆ベロドロームでオリンピック観戦

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オリンピックのチケットが当たった人は周囲に何人もいて、開会式だとか陸上の花形100mとかサッカーの決勝とか、すごいなー、と思っていました。私は過去21年間、オリンピックは全てイギリスでしか観ていないので、実は知っている競技はイギリス人が強いものばかり。なので、申し込んだチケットも日本の方があまり申し込まないものばかりだったらしく、何枚も当たりました。
そのうちのひとつが自転車競技。
ロンドンオリンピックの頃からずっとイギリスが金メダルをいくつも取る競技で、テレビで見るうちにすっかり面白くなってきました。
今回当たった自転車競技のチケットは伊豆のベロドローム。なんと、数少ない有観客の競技でしたので、行ってまいりました。
会場は山の上にあり、まず一般者は近づくことができません。
はるか遠くの駐車場に車を停めて、そこからはバスで移動します。

 

到着するとベロドロームはこんなところ。広々としてとても綺麗です。中も清潔で広々。

埋め尽くすような観客のはずなのに、こんなに誰もいません・・・・・。

入り口近くで、冷感タオルとうちわ、塩キャンディを配布しています。

こちらは売店。どなたも気をつけてソーシャルディスタンスを保って並んでいました。

おおー、すごい、自転車競技を生で見るのは初めて!

私はロンドンオリンピックも卓球、柔道、そして女子サッカー決勝でなでしこジャパンも観たのですが、観客はいなくてもやっぱり生で見ると臨場感があります。

目の前を通り過ぎるのなんか、本当に一瞬のことでした。

イギリスからは既にゴールドメダルを6個も取っているベテランのジェイソン・ケニー、ジャック・カーリンなどがいました。

そして日本の脇本選手、新田選手、小林優香選手もいます。

イギリスチームの自転車がロータス製でむちゃくちゃかっこいい・・・・・。

たくさんの人が前に詰めかけて写真を撮っていました。

私の席は、なんとスタート地点の目の前、最前列。

すぐ隣がカメラマンたちの席で、こうしてスタート前の選手が間近で観られました!

すごい迫力です。

ゴールした後、戻って行くのも目の前なので、ヘルメットを取った後の表情などもよく見えました。
大声をあげての観戦はご法度ですし、もともとかなりがら空き状態でしたが、日本の選手への応援はもちろん静かな熱を持っていました。日の丸があちこちに翻り、みんな手が痛くなるくらいに拍手を送りました。
 
私ももちろん一緒に日の丸振りましたが、実はユニオンジャックも持って行ったんです・・・・・。

 

ロンドンオリンピックで思ったのが、ああ、もっと日本人がたくさん観戦してあげられたら、ということだったんです。
来ている私たちは一生懸命応援し、ところどころに日の丸の旗も見えるけれど、やっぱりヨーロッパの国やイギリスの観客には圧倒的に数で負ける・・・。
今回、選手たちは家族を連れて来ることさえ許されませんでした。
王者ジェイソン・ケニーとローラ・ケニーはご夫婦で、小さいお子さんがいて、オリンピックに来るのを迷ったと言います。
そんな中、日本で頑張っても誰ひとり応援してくれないなんて悲しい・・・・。
なので私は一人で最前列でユニオンジャックを振って上げることにしたんです。
ジョークでユニオンジャックマスクも(笑)
二度と使わないと思うけど。
 
イギリスの選手が世界新記録を出した時は、試合後にゆっくり流して走りながらこのユニオンジャックを見て、親指を立てて合図をしてくれました。
ユニオンジャックの旗振ってるなんだか変な日本人がいるけど、ここでも自分たちを応援してくれる人がいるんだな、と思ってもらえたら嬉しいなと思って。
でも、脇本選手がジェイソンと対決している時は、さすがにユニオンジャックは置いて静かにしてましたよ(笑)
 
帰り道、バスの列に並んでいて、
「あー、自転車競技ってやっぱり面白いよね!」
と言ったら、前に並んでいた若い女性がぱっと振り向いて、マスクの上の綺麗な目をキラキラさせてこちらを見ました。
お話したら、なんとオリンピック強化選手でした・・・・。
 
初めてだと何が起こっているのかわからないと思いますけど、一度ルールがわかると本当に面白いんですよ。
日本もどんどん強くなっていて、オムニアムという結構過酷なレースで日本の梶原悠未選手が日本人の女性として初めての銀メダルを獲得しています。
 
他の競技だと、今回は私が大好きな高飛び込みのトム・デイリーもずいぶん人気が出てますね。チケット持ってたのにこちらは無観客で行かれなかったのが悲しいです。
10代の頃から応援していましたが、すっかり大人になって、幸せそうで良かった〜。
そしてずっと笑顔で接してくれたボランティアの方々に心から感謝!です。
おつかれさまでした、ゆっくり休んでくださいね。
 
 

 


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