7月の連休の軽井沢の続きです。
一度行きたいと思いながら、去年は行かれなかったルヴァン美術館へ。
サイトには
「1921年に東京駿河台に西村伊作が創立し、設計した文化学院の建物をほぼ再現して1997年に開館した美術館です。学校の校舎というと兵舎のようであった時代に、英国のコテージ風に西村伊作が設計した楽しい建築と庭園は、当時話題となったものです。
この美術館を自然で独自な人格を育み、芸術的な薫りのある人間を形成する教育を目指す文化学院をより多くの人に理解してもらう場にしたいと考えています。」
とあります。
「軽井沢の沓掛(今の中軽井沢)の星野温泉を見下せる丘の上の別荘に、西村伊作は与謝野寛、晶子たちと1週間ほど滞在していました。それは1920年のことです。軽井沢に居た有島武郎の別荘(そこが臨終の家でした)へ馬車で訪ねたり、千ヶ滝の秋草の原に遊んだりしました。やがて彼等の間に、子供達の為に個性と自由の美しい学校を創る夢が生まれたのです。そして1921年に東京駿河台に伊作が設計した、英国のコテージ風の白壁の校舎、緑の芝生の庭で可愛い少女達の遊ぶ風景が実現したのです。それは当時の学校のイメージを変えたものとして話題となりました。」
駐車場側から見たところです。花が沢山咲いていてきれい。
植物の植え方もイギリスのコテージっぽく、ランダムです。
既に東京では盛りが終わってしまった紫陽花もまだたくさん咲き誇っていました。
朝一番に行ったのでまだ誰も来ていませんでした。
裏庭にはこんな噴水もあります。
正面玄関ではなくて、駐車場から裏庭伝いだとここが入り口です。
今年の展示はこちら。
文化学院のことはあまり詳しく知らなかったので面白い展示でした。
展示の写真撮影は禁止ですが、このパネルなら良いということでしたので撮りました。
「新しいわが日本の文明はもっと快活な自然な動作を要求します。」
「文明人のあいさつはもっと軽快で親密なものです。心にもないうわべだけの形式に生きるのは悲しいことです」
これを大正8年に言えた西村伊作はすごいですね。
今ですら、誰かにこう言ってもらいたいと思うことが時々ありますから。
広々とした芝生が気持ち良い前庭です。
午後になると相当暑くなると思いますが、午前の早いうちならそれほどではないので、こんなベンチに座ってしばらくぼーっとするのもいいかなという気持ちになります。
ポーチの部分も素敵に作られていて、薔薇が少しずつ下から這わせられていました。
カフェもあり、美術館のチケットがなくてもこのカフェだけの利用もできるそうです。
時間がないのでカフェは諦めましたが、庭を眺めながらお茶を飲むのは気持ちよさそうですね!