用途は他のティーキャディと同じく、お茶を保存するもの。
こちらは4個のコンパートメントがあり、4種類の茶葉を保存できます。
手前にあるのがミキシングボウルです。
茶葉を入れるコンパートメントはこのように上部の蓋を取って中に直接お茶を入れます。
私の持っているものはボウルの奥にティースプーンを収納できるスプーンラックがついています。
昨年、生徒の皆さんとイギリスのコッツウォルズに英国紅茶ツアーで訪れた時、ご案内したアンティーク屋さんで見つけました。
いえ、正確に言うと、生徒の方たちが見つけてくださったんです!
このお店は本当に色々素敵なものがあり、ツアー参加者全員が何かしら買ったのですが、特になかなか良いものが見つからないティーキャディが豊富で、数名が買われました。
その時に、「あ、これはもう、先生が買うしかない!」と言われたのがこのティーポイ。
見つけてくださって本当にありがたかったです。
こちらはロンドンのVictoria&Albertミュージアムに展示してあるティーポイ。
普段は上の蓋が閉まっているので、知らないとなにかテーブルの類いかな、と見過ごしてしまいます。
以前見て写真を撮った丸い形のティーポイ。
横から見ても上から見ても、サイドテーブルにしか見えません。
私もたくさん見たことはないのですが、丸形は珍しいのではないかと思います。
でも蓋を開けると中にお茶を入れるコンパートメントが2つ。
不思議なのは2つの穴で、ミキシングボウルは1つで十分なはずなのに、もう一つはなぜあるのだろう?と思いました。
ティーポイもそうですが、アンティーク屋さんが全ての商品の知識を持っているわけではないので、聞いてもわからないことはよくあります。
本で調べたり、知り合いで茶道具に詳しいディーラーさんに聞いたりするしかないのですが、アンティークの茶道具の面白さはそんなところにもあるのかなと思います。
でも結局は好きかどうか、ということ。
アンティークってそれがないと暮らせないというような必需品ではないことが多いし、何より手間がかかります。
でも、それだからこそ愛着がわくのではないかと思います。
家族に伝わるものはもちろんですが、どこかの誰かが大切に使ってきたからこそ、今まで残ってきたわけですから、それをまた大切に継承していくことに楽しみを感じるのではないでしょうか。
ティーポイはレアですし、サイズが大きい分ちょっとした家具のような感覚ですから、これまで欲しいと思って探してはいませんでした。
でも、生徒の皆さんと一緒に訪れたところで出会い、見たところも装飾が派手過ぎず、重すぎず、手持ちの家具にもよく合いそう。つまり、見た目として一目惚れしましたので、頑張って我が家に来てもらいました!
本当はもっと紆余曲折があるのですが、長くなるので今年後半から東京サロンで始めたいと思っているティーアンティークコースの中で、ご紹介して行きたいと思います!