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Channel: スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」
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茶道具の紹介 ティーキャディ ダブル

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メールに不具合が起きて、かかりきりの数日ですが(まだ復旧していない・・・・・)、今は特に何の仕事もないのでいつも程のパニックではありません。
そう言えば日本はもうゴールデンウィークに入っていることだし。
でもずっと自宅にいる状態で、ゴールデンウィークでも何でも、私は生活に何の変化もないのですけど。
 
で、少し時間が開きましたがティーキャディ、今回はダブルと呼ばれるコンパートメントが2つのタイプの紹介です。

これは私の手持ちのものですが、他のキャディ同様、外から見ると木製のボックスです。

これは珍しく鍵が残っているもの。

小さくてなくなりやすいものですので、鍵が残っていることはそれほど多くありません。

上から見たところ。
これはパピエ・マシェで装飾されています。
パピエ・マシェはヨーロッパで18世紀から使われていたもので、基本的に紙なんです。
最初にそれを聞いた時は、どうしてこれが紙?と思いましたが、パルプと水と、それ以外に色々混ぜられたものを固めているということでした。
黒が多いのですが、たいていはその上に金彩を使ったりしてきれいな絵が描かれています。
本物の漆は高価な上にヨーロッパでは真似できなかったので、その代用とも言えるパピエ・マシェは人気だったようです。

 

 

 

蓋を開けるとこんな感じ。

今日ご紹介するのはダブルとよばれるコンパートメントが2つのものです。

この場合、左右にはお茶のみを入れることになります。

内側はもちろん、他のものと同じように茶葉をフレッシュに保つためのTin Lead(鉛)でライニングされています。
このキャディのライニングはきれいに保たれていますね。
ティーキャディ、ほしいけれどどこを見て選んで良いのかわからない!という生徒さんからのご相談を受けることがありますが、イギリスだとたくさん目にする機会があるので迷いますよね。
別に偽物がたくさん出回っているアイテムではないので、好きなもの、気に入ったものを購入するのが一番です。
どんなところを気をつけて見たらよいか、というのももちろん色々あるので、また生活が正常に戻ったら東京でもティーアンティークのレッスンを始めたいなと考えています。
 

 


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