まずはご報告なのですが、私は掛川市の「掛川お茶大使」と「輝くかけがわ応援大使」に任命していただきました!
私は掛川市の出身ではありませんが、昨年の掛川市お茶振興課と掛川茶生産者の皆様の渡英の際、代わって英語でプレゼンテーションをさせていただいたご縁で、すっかり掛川のファンになりました。
お仕事というのはもちろん一度お受けすると決めたら全力でいたしますが、私はご一緒にその仕事に関わることで、仕事を終えてからも何かできることがあればお役に立ちたいなあと思うことがよくあります。
お茶というのはそういう性質のものなのだと思うのです。
掛川という場所も、昨年訪問させていただいてからすっかり親しみを感じるようになり、お茶作りをしている方たちとお会いして、ここのお茶をイギリスの方にも飲んでいただきたいなあと思うようになりました。
ですからお茶大使に任命していただくのはとてもうれしいことで、喜んでお受けしましたが、応援大使は私などで良いのでしょうか??という気持ちも。
だって、応援大使第1号の方がバチカン市国のフランチェスコ・モンテリージ枢機卿だというのですから・・・・。私は掛川市の出身ではないですし(枢機卿も違うと思いますが)、本当に良いのでしょうか?という気持ちでしたが、市長から任命状をいただき、新聞の取材も受けて、お茶大使と応援大使のお役につきました。(写真は5月2日の毎日新聞ですが、他に静岡新聞、中日新聞、朝日新聞から取材を受けました)
掛川茶PRレディーの皆さんにも、偶然視察中にお会いできました。
かわいい!
今回も東山に登りました。
登ると言っても車ですから市内からすぐです。
前に書いた、ニホンカモシカに遭遇したのはここ。
展望所からはお茶畑が広がるのが気持ちよく見渡せます。
左手の方が色が黄緑なのがわかりますか?
早生の、つまり早くに茶摘みが始められるタイプの茶樹が植えられているのが左側、右側のまだやや暗い色の茶樹は、茶摘みの時期が少し遅いので、まだ新芽が出揃っていないために色が黄緑になっていないのです。
黄緑色の新芽ってこういう感じなんです。
柔らかくて、つややかな新芽が、太陽に向かって嬉しそうに伸びている。
いかにも健康そうな葉がこうやって揃って風にそよいでいるのを見ると、誰でも深呼吸したくなると思います。
ダージリンの茶園で感じたのとはまた違う、それでも同じように癒される感じ。
ダージリンでは山の渓谷の感じや霧のせいでもっとスピリチュアルな感じを受けましたが、掛川市の茶畑は健康で、まっすぐで、のんびりしていて、気持ちがとても素直になりそうな何かを受け取れました。
今回、ゴールデンウィーク中なのに、掛川市役所のお茶振興課の皆様があちこちに連絡し、私が残すところなく掛川の新茶時期のすべてを見られるように取り計らってくださいました。
茶摘みと一言で言っても、手摘みもあれば機械も何種類もあります。これは乗用型のもので、私が見た中では小型のように思います。
機械を動かしているやや年配の男性に
「写真を撮らせていただいてもいいですか?」
と伺うと
「え、掛川の広報に出るの?」
「いえ、イギリスから来ているので資料として・・・」
「え、インターネットで世界に発信するの?ユーチューブに流すの?」
と、矢継ぎ早の質問が!
いえ、単に私のブログにご登場いただく程度なんです、ごめんなさい。
でも、こういうなんとなくユニークなところ、そして飾らない正直な感じのところが掛川のお茶の魅力なのだと思います。
お茶はストレスホルモンを軽減し、リラックス効果があると、講義では何度も喋っていますが、ここでお茶をたくさん飲んでいたら確かにギスギスした人間には育ちにくいのかな。
この後ももう朝4時半出発でてんこ盛りの毎日が続きますが、毎日ご一緒してくださる市役所のお茶振興課の方たちの生活の中にごく自然にお茶が生きているのが素敵でした。
茶畑を見ながら学校に通い、毎年この新緑の緑を見て育っているのですから、愛着もわくはずですよね。
今回の日本のお茶視察では、お会いしたすべての方からお茶に対する愛情を感じることができたのが何よりも嬉しかったことです。
実はイギリスのティーアカデミーの生徒さんたちから
「日本でお茶作りを見て学びたい!」
という声がとっても多いので、近いうちに是非イギリス人グループを連れて掛川に伺いたいと思っています。
あ、これって掛川の観光にも貢献できる?
応援大使としてのお役目、果たせることになるのかな。