昨日は私の誕生日でした。
が、同時に敬老の日。いつから16日が敬老の日になったんだ?と思いますが、私が20年以上いない間に日本の祝日って色々変わっていたんですね。まあ今年は月曜だからということなのでしょうが、Big Birthdayだった今年が敬老の日ってなんだかなあ・・・・・。
日本では60、70、77、80、88、90歳が大切な誕生日だと思いますが、イギリスでは30歳から後は10年ことに結構大きくお祝いします。
でも、私は子どもたちがクリスマス、お正月に勢揃いするのでそこで何かお祝いしよう!と言ってもらっています。
子供の頃からなんとなく誕生日は特別な日、と思っていましたが、実はこうして普通に過ごせることが一番の幸せなのかとも思います。よくそう言われてますけど、ようやく実感できたということでしょうか。普通に過ごすと言ってもずっと家にいるのもつまらないので水族館に行きました。私は水族館が大好き!今回はこのクラゲの美しさに見とれました。
夜は日本橋の「ラペ」へ。
毎年していらっしゃるようですが、「桃のコース」があるのです。
第1弾、第2弾とあり、この日は第2弾の最終日。まさにぎりぎりでした。
アミューズは太刀魚の皮をこんがり焼いたのとクスクスを重ねたもので、上はオレンジの方がロメスコ、緑がバジル。
お皿も好みです。
これもとても美味しかった!桃とトマトの上に豆腐と多分生クリームかな?をとてもなめらかにしたものが乗っていました。
ハイビスカスがもっと酸味があるかと思いましたがそんなことはなく、翡翠茄子は焼きナスにしてあるのかスモーキーでとても美味しい!
アイナメのフリットがフムスの上に乗り、その隣が桃のチミチュリソース。
チミチュリは大好きですが、まさか桃とこんなに合うとは・・・・・。
この一品は特にロンドンぽいなと思いました。
ロンドンで美味しいものを食べに行くと南米とか中東とか、様々な要素を積極的に取り入れていることが多いので。
ワインはお料理に合わせたペアリングコースにしました。
少しずつだから大丈夫かと思いましたがペースが早い!
というのも、私たちは6時半の予約でしたが周囲はもっと早い人ばかりだったんです。
ヨーロッパの中でも一番夕食が早いイギリスにいたので、夕食が早いのは慣れていますが、それでも6時半なら一番乗りか?と思ったらとんでもない!
そして、お料理は一品が終わったらスムーズに出てくるので、ちょっと残ったワインを飲み終わる暇がなく・・・・・。
決してお料理が残っているのに次が出てくるようなことはなく、料理を少しでも残していればゆっくり食べられるのですが、それに気づくまではワイングラスが2個テーブルにあるようなことになってしまい、もう少し食べるペースをゆっくりしなくてはだめなんだなあ、と思いました。ヨーロッパののんびりしたサービスに慣れてくると、コースとコースの間にワインを飲んでゆっくり話せるのでそれも良かったな・・・と思ったりもしました。
そしてこれがまた、しみじみとした味で・・・・。穴子と加賀太胡瓜(そんなの名前も知らなかったです)、コーンと枝豆。
それはそれはよく合って、コーンって本当に良さが見過ごされているなと思いました。穴子も身が固くなく、でもしっかりして肉厚。
黒いちじく、豚とビーフのリエット、フォアグラがトーストに乗っています。
いちじくは大好きなので見つけると結構買っていますが、フォアグラと合うのですよね・・・・。
イギリスだともうフォアグラ食べるって大きな声で言えない感じだし、私も自分でオーダーして食べるのはやめようと決めていますがコースに出てきたので食べました、言い訳ですが・・・・・。
冷製カペリーニ、桃、スイカ。
冷たい桃のパスタは食べてことがありますが、これは上に乗っているヴェルヴェーヌというハーブが乗っています、と言われて調べたらバーベナのことなんですね。
レモンバーベナならもっとレモンぽいと思うのですが、これはちょっとセロリのような香りでとてもよく合いました。
メインはビーフをウェリントンのようにパイに包んだお料理で、パイナップルが入っていました。
パイナップルは水っぽさが全然ないように処理されているのか、ジューシーですが凝縮された感じで、口にいれるまでは強く主張してきません。フラムダンベール(ブルーチーズ)のソースも濃厚なのにしつこくなくてとても良くあいました。
誕生日!のプレート。
まさかの手描きのお花たちです。すごい!
これも真似したくなる美味しさ、韃靼そば茶のブラマンジェ。
そば茶そのものが入っているのかと思いましたが、香りだけであの香ばしくややスモーキーな感じが・・・・・。
桃のショートケーキ、メイプルクリーム、フランボワーズのソルベと一緒に。
サイズ感もちょうど良い感じ。
私は食後にはハーブティーにしました。
一緒に出てきたのがこれ!
きのこの山ならぬ、ぺのこの山(笑)
この中には、なんとポルチーニのソース?クリーム?がとろりと入っていて、聞いていなかったら仰天するくらい濃厚なポルチーニでした。