新居に移ってからまもなく1年になりますが、その間、ずっと時間をかけて続けているのが絵を飾ることです。
イギリスの家では壁一面を全て絵で覆ったりすることもあり、そこにオーナーの個性が出ます。別の言い方をすれば、絵を飾ってようやくインテリアが完成、という感じがしますので、飾り方の指南とかルールとかはインテリア雑誌によく掲載されます。
我が家の場合、生徒さんが一番よくお使いになるダイニングルームはニュートラルな色にしているので壁の絵もモノトーンが中心です。飾られているのはほとんどがアンティークの紅茶関連のもので、古い雑誌のオリジナルのページや紅茶の広告など。
このウォールはまだ完成していませんが、もう少し足せば良い感じになるかなと思います。
左上のお皿はウェッジウッドのドラブウェアと呼ばれるもので、右下は父の駐在で家族が住んでいたメルボルンの景色が描かれた古い絵皿です。
一番最近まで手を付けられなかった階段の絵をようやく一部スタートしました。
上の絵は、先月銀座の伊東屋さんで個展をされていた林陽子さんの作品です。
陽子ちゃんとは友達を通じて仲良くなりましたが、スーパーフレンドリーなお人柄だけでも魅力的ですが彼女の作り出す世界観にすっかり魅了されました!
上の絵は、彼女が作成している最中のことをインスタで見て、即座に購入をお願いしました。
見れば見るほど吸いこまれるような不思議な絵です。
ケルトの世界が彼女の世界観に大きく影響しているのですが、これは彼女が多く作成する銅版画ではなくて描かれたものです。
金箔の感じがアンティーク風でもあり、1日を通して入ってくる日の光で見た感じが変わります。
彼女の絵と、それ以外に階段用にと思ってイギリスで購入してきた絵を額装したものです。
私は絵を飾る時にはテーマを決めて、それに合わせて絵を探します。
イギリスのアンティークの絵画を扱うところもあちこちまわりますし、アンティークやさんでは上の方の壁まで鋭くチェックして探します。
ebayなどのオンラインオークションでは、古い本のページが格安で販売されているのでそういうものを取り扱う業者のものを定期的にチェックもします。私はイギリスで受け取って自分で持ち帰りますが、プリントものは送るにもかさばりませんので、海外から直接日本に送ってもらってもいいと思いますよ。
額装は、自分で持ち込んでフレームを選び、内側のマットの色を選びます。絵を見てすぐにピンとくることもありますが、たいていはその部屋のインテリアも考えて何十もあるマットの色を次々と当てて、決めて行きます。
少し大胆かな、と思うものもピンと来たものは全て残し、そこからゆっくりとどれにするかを決めていくことにしています。
たいていは1〜2時間はかかりますが、それは必ず実物を当ててみないとわからないからです。
何かが足りない、と思う時はマットの内側に色を入れることで絵を引き立てたり、インテリアとリンクさせることもできるのでとても楽しい作業です。
いざ壁にかける際には、きちんと場所を決めてからかけます。(当たり前か・・・・・)
私はまず、かける絵を全て白い床の上に並べてある程度の配置を決めます。
イギリスのインテリア雑誌などでは、まず飾ろうとする絵と同じ大きさのボール紙を切り抜き、それを貼ることでバランスを見るように、とか、養生テープで輪郭を貼ってみて場所を決めましょう、と書いてあります。
手すりとの位置関係とか、階段からの距離なども考慮します。
絵を飾るのには一人だと難しそうですね、ちょっと掲げてこんな感じ?と見せる人がいないと、自分では遠くから見られませんので!
うちはだんなさんがとてもHandy(手先が器用)な人なので、絵をかけるとかいう時にはめちゃめちゃ助かります。
絵の裏に渡してある紐の緩み具合が違ったりすると、位置を確かめたはずなのに高さが違う!ということなどよく起こりますので、そのあたりを見て考えて計算できる人がいると大違いです。