ティーキャディ、もともとはティーキャニスターを入れて鍵をかけておく、という目的で作られたボックスでしたが、その後、ボックスそのものがお茶の保存目的に使われるようになります。
だとしたら、1種類のお茶だけを入れておく小さいものがあったら便利ですよね。
というわけで、こういう「シングル」と言われる小さいキャディが生まれました。
もちろん、高価なお茶を入れておくわけですから、鍵は必須です。
内側はこんな感じ。
お茶の新鮮さを保つために、Tin Lead(Leadは鉛)と呼ばれるアルミホイルみたいな薄い金属で内側をコーティングしてあります。
さらに、内蓋もついていますね。
シングルキャディの中でも特に有名かつ高価なのがこういうフルーツの形のものです。
これはペア(洋梨)で、本当にペアの木で作られています。
そしてこれと対になるアップルの形のものもあるのですが、それはりんごの木でできているんです!
まあ、なんだかかわいい!と思いますし、実際小さくてとてもかわいいのですが、可愛くないのはお値段!
私が見たのは既に10年以上前なのですが、その時でも£3000(40万円くらい)でした!
内側はやはり、コーティングされていますね。蓋の裏もです。
もうひとつ見たのは、内蓋があったのですが、これはなかったのと、内側のライニングがちょっときれいすぎる気が・・・・。
鍵があるというのもかなり珍しいので(鍵は紛失されてないことが多い)、これが本物かどうか、私には判断がつきませんでした。
ここまで高価なものになると、あるんですよ、偽物と言うか、もっと後の時代に作られたものが・・・・。
まあ本物だとしても、そんなお値段のものは手が出ませんが!
他にも、「うーん」とうなってしまうようなレアな素材で作ったものもあり、そういうのは許される限り写真を撮らせてもらっています。
ますます外には出られない日が長くなり、私も買い物に行く頻度を更に減らしました。
いろいろな立場の方がいらっしゃると思うのですが、暇な時に読んでもらえるように、少しずつ茶道具をご紹介していきますね。