今日から寒くなるようですね。
イギリス的なインテリアを取り入れたいかたなら絶対好きになると思います、イギリス風、じゃなくて、ホンモノのイギリス、という感じですから(なんだか変な言い方でわかりにくいかもしれないですが)!
横浜のイギリス館でのクリスマス展示に関連して、館内でクリスマスティーのセミナーをしています。
無事ロンドンに戻りました。
イギリス館のクリスマス展示も、25日までとあと1週間をきりました。
次に行く時に、あのお部屋はないんだわ、と思うと寂しく感じます・・・。
どれだけ沢山の方に助けられたか数え切れないほどですが、多大な貢献をしてくださったのが、ロンドンの元生徒さんで、今は日本で英国式フラワーアレンジメントを教えている須藤千恵さん。
あまりよく見えなくて残念ですが、まず玄関にかかったリースから始まって
階段の手すりにリースを。
そして、どうしても光の加減でうまく撮れなかったのですが、正面の窓に素晴らしいグリーンを飾ってくれました。
そのほとんどが生のモミを使っていますが、このモミはイギリスと日本でガーデンデザインを手がける佐藤麻貴子さん(makiko design studio)が提供してくださいました。
沢山の人が写真を撮っていたこの暖炉の装飾も、本当にため息が出るほど素敵です。
彼女には、イギリスからすごい勢いで沢山の画像を送り、私はこんな感じが好き!とお伝えしただけなんです。
もちろん、彼女は私のロンドンの自宅でのレッスンに参加してくれていましたから、私のテイストはちゃんと把握してくれていたのですが、それにしても、自分でもこれ以上は望めないというくらい、私のテイスト、そして今回表現したかったクリスマスの装飾にぴったりのアレンジメントです。
ダイニングルームのサイドボードにはこんなアレンジメントが品良く飾られています。
全ての窓枠にも生のモミを使ったアレンジメントが、華やかに窓辺を演出しているんですよ。
角に置いてあるのが、今回沢山装飾に使ったスキミアという植物です。
ヨーロッパではよく使われますし、特にクリスマス時期にも青々と葉をつけ、赤い色も合うので、私も自宅のコンサバトリーに置いているこのスキミア。
日本ではまだそれほどよく見るものではないようですが、オランダから輸入していらっしゃるアン・コーポレーションさんが、ばーん、と40鉢もご提供くださいました!
だから、コンサバトリーの床にもこんな可愛いスキミアのアレンジメントが。
ちなみにこのイギリスらしいガーデンバスケットは我が家にもいくつかあるのですが、今回はEcotool Market Co.さんからお借りしています。
ダイニングテーブル上にはリース型のアレンジメントが2つ。
これも我が家で毎年作るタイプのアレンジメントです。
今回、ロンドンに戻ってイギリス館の写真を見せたところ、子供たちが
「あー、これ、うちのテーブルじゃないの」
っていうくらい、自宅仕様にしていました(笑)!
もっとも、家の広さは全然違いますけどね!
窓辺も部屋によってちゃんとイメージを変えてくださっていて、ダイニングに続くこの部屋は、アフターディナーを楽しむ部屋として、やや男性的なインテリアにしたため、アレンジメントも抑え目の色でシックです。
家に入ってすぐに気がつく、生の木の匂い。
これは私にとって今ではクリスマスに欠かせない匂いです。
匂いって大事ですよね、今回は自分でもクリスマスらしいスパイスの香りのオイルを持って行きましたが、同時に元ロンドンの生徒さんで、今はアロマを教えている久保田さんにもご協力いただいて、各部屋にイギリスらしいクリスマスの香りを漂わせています。
シナモン、クローブ、オレンジ、モミの木・・・・どれも体が温まりそうな香り。
この展示もあと1週間くらいでさよならです。
どうぞ見にいらしてくださいね!
クリスマス前のイギリスは、お正月前の日本と同じ感じ、皆やや浮き足立って買い物に走ります。
そんなロンドンのMaltby Marketに行ってきました。
寒いので完全防備した人たち。
店先に出した椅子や、立ったままで食べるところばかりですので、もちろん寒いのです。
シャンパンとこんなスナックで簡単に済ませることもできます。
ほとんど倉庫のようなところに座って食べることもできます。
じーっくり選んで、美味しそうなチーズを何種類も使ってグリルドサンドイッチを作っているこのお店へ。
ゴートチーズとキャラメライズドオニオン、ブルースティルトンとベーコンなど色々でしたが、私はイギリスらしいチェダーとベーコンにしました!
夫も同じものを後から注文。
注文を受けてから、ひとつずつこうやってじゅーっと焼き付けます。
とろーりととけたチーズが美味しい~!
他にもイギリスらしいスコッチエッグの専門店などもありました。
これは変わってる、ハギス入りのスコッチエッグ。
ハギスはスコットランドの食べ物で、羊の内臓を細かくしたものが羊の胃袋の中に詰められているものです。
私たちはこの日、クリスマスの日に食べるためのスモークトサーモンを買いに来ました。
イギリスでも普通に売っているスモークトサーモンは、日本のと同じくしっとりとして生っぽいのですが、これはホットスモークトで、もう少ししっかりした食感のもの。
塩気もしっかりとついています。
その場でささっと切ってくれます。
簡単なオープンサンドも販売しているので、お味見がてら食べることもできますよ。
地ビールやミード(蜂蜜入りのビールのような飲み物)、ワインなど置く店は多いのですが、コーヒー屋さんは1つなので並んで買わないといけません。
紅茶も売っているのですが、家で美味しいのが飲めるのに、ティーバッグに2ポンドも出すのがいやで、この日はコーヒーにしてみました!
近くのバラ・マーケットはもっと大きくて有名なので、そちらはきっとアメ横並みに混んでいることと思いますが、このMartby Marketはそれほどでもないのが有難いですよ、観光客が多くないので。
帰りには、絶対にはずせない、St.John'sのドーナッツを買ってきました。
これ食べるためなら、太っても構わない、と思う、私が世界一好きなバニラドーナッツ。
この日はスペシャルでバタースコッチ味もあり、これも買ってしまいました~。
どこかでバランス取ればいいのよ~、と言うことで、夕食のから揚げは少しだけにしました。
そう!長男クリスがモントリオールから帰り、早速から揚げになったわけです。
今回はダンちゃんがいないので1.5kgよ、安心して、皆さん。
500g減るだけでも、ややラクでした。
20歳になったクリス、ますます背が伸びて、両方の頬っぺたにお帰り!のキスをするのにぴょんぴょん飛び上がることになり、
「はいはい、しばらくいなくならないよ、大丈夫だから落ち着いて、犬じゃないんだから。」
とたしなめられてしまいました・・・・・。
皆様、明けましておめでとうございます。
日本に9時間ほど遅れて、イギリスも2015年に突入。
今年は、イギリス在住17年にしてはじめて、外で年を越しました!
Boysが大きくなり、それぞれにニューイヤーズイブパーティーに繰り出してしまったのに加え、娘も友達と一緒にロンドンのカウントダウン花火を見に行きたいということで、私たちも同行したのです。
とは言っても、花火がよく見える位置というのは事前にチケットを購入していないと入れませんので、私と夫は近くのレストランで年を越しました。
お店の人もお客さんも、一斉に乾杯して A Happy New Year!という、それはそれで楽しい年越しでした。
娘たちと待ち合わせして、一晩中動いている地下鉄Tubeで自宅へ。
いやいや、すごいですね、シャンパンやワインのフルボトルをらっぱ飲みしている人というのを私ははじめてみました!
それも電車の中。
それも何故か全部女性でした・・・・・。
日本では除夜の鐘が鳴り響き、静かにお正月を迎えるものだと思うのですが、イギリスでは年末の大掃除というのもないし、おせちもないし、大晦日にパーティーして、飲みすぎで皆二日酔い、というのがイギリスの若い人たちのお正月の迎え方のようです。
でも、うちは半分は日本人なわけですから!
と息子たちにも言い含め、午前中には家に帰るようにと言い渡しました。
偶然電車で一緒になった彼ら、6時前には家に戻ったらしい。
12時くらいから起こし始め、1時にようやく家族そろって食卓を囲みました。
私はフェイスブックをしているのですが、日本にお住まいの友達の多くが、素晴らしいおせち料理の写真をアップしてあり、すごいなあ、と思うのですが、海外なので材料も手に入らないし~、といういいわけがある私は、平気で自分もアップしてしまう!
内容はともかく、元旦に何となく日本的なものを、和食器に盛り付けて、家族揃って食事をする、ということが大事なのだと思いますしね。
去年は伊達巻を作るのにはんぺんが売り切れで、白身魚をするところからで大変な思いをしましたから、今年は早めに冷凍のはんぺんをゲットしておきました。
よく考えたら、日本から何か買ってきておけばよかった・・・・・・・。
そんな気持ちの余裕がなかった2014年12月でした。
イギリスでの今年のクリスマスの様子はまた別にアップしますね。
今更~?と思われそうですが、イギリスでは1月6日までクリスマスの飾りを出しておいていいので、まあその間にならいいかな、と言うことで。
2014年は、本当に盛りだくさんな1年でした。
大変なこともありましたが、そのおかげで親しくなれた新しいお友達もあり、締めくくりの12月の横浜のイギリス館のお仕事では、沢山の元生徒さんたちと再会できたり、一緒に頑張った人たち、縁の下の力持ち的に支えてくれた人たちと、一緒に何かを創り上げる喜びを分かち合うことができました。
2015年も、自分にできることを少しずつやっていこうと思います。
新しい年が、皆さんに素敵な出来事を沢山運んで来てくれますように。
今年もよろしくお願いします!
日本だとクリスマスってもうとっくに・・・・と思われそうですが、イギリスでは1月6日まではクリスマスのデコレーションは出したままです。
我が家は先ほど片付けてしまったんですけど。
さて、今年のクリスマスは、スチュワードファミリーはデヴォンシャーの義兄の家に集まりました。
欠かせないお散歩は今年なんと4時間に渡り・・・・
雨の中です。
それも小雨ではないです。
一時的な雨でもないです。
子供たち、子供のような16歳、そして犬たちは完璧などろんこになって帰ってきました。
わたし?
もちろん暖炉の前に座って、プレゼントされたばかりの本を読んでましたよ!
「Asako,本当に行きたくないの?それとも、ブーツや防水のコートがないからなの?もしそうなら貸してあげるけど?」
と聞かれましたが、丁重にお断りしました!
義姉はお料理上手なので、ターキーはジューシーで美味しかった・・・。
彼女は大きいのを一羽ではなくて、小さい胸肉部分を3つロースト。
欠かせないブラッセルスプラウト(メキャベツ)は、パンチェッタと栗と一緒にソテーしてありました。
ヴェジタリアン用のナットロースト。
今回は、何と手作りのクラッカーが!
それぞれの人に向いた小さなプレゼントが入っているのです。
私と娘にはマニキュアでした。
今年のイギリスのクリスマスで特筆すべき、「アグリー・セーター」。
ほとんどというか、完全にジョークのようなすごいアイディア、すごいデザインのものをあえて着る。
甥っ子のは何と、中央の暖炉部分の炎が本当にライトアップするというもの!
負けじと派手なセーターに、オマケのクリスマスタイまで・・・・
ここからは、毎年恒例の、「ラッキーディップ」です。
毎年、笑えるものばかりを選んでラッピングし、それを順番に選んで開けていくこの遊び、身につけるものの場合は必ずその場で身につけなくてはいけないというルールになっております。
このネクタイもその一部なので、早速身につけているわけです。
だんちゃんはこんな可愛い帽子が~。
この前あまりの寒さに、顔が寒いからこれを借りて顔を隠したい、と言ったら、「あり得ない」という顔をして返事すらしてもらえなかった・・・・。
すごい、甥のメリックには修道女セット・・・・。
あまりにも男顔で似合わないことこの上なし。
僕も仲間に入れてほしい・・・・・
と、キッチンの外のパティオに出されたままのギムリ。
外はとても寒かったので、この家のわんちゃん「ロリー」のセーターを貸してもらいました。
似合わないぞ、ギムリ!
最後にラブラドゥードゥルのシュトュルーデル登場。
あ、いいにくい犬種と名前!
ラブラドルとプードルの掛け合わせのこの子は、大きなぬいぐるみみたいに愛らしい子です。
ものすごく大きいのですが、自分のお気に入りのぬいぐるみを大事にしていて、口にくわえて色々なところに持って行っては、ちゃんとあごの下にたくしこんで眠ったりするのです。
ああ、可愛い・・・・・
この姿勢で、オモチャを上に差し上げたりするんですよ。
それにひきかえ、うちのギムリは・・・・・
どうして、何をやらせてもこんなに似合わないの。
顔がいけないのね、顔立ちというより、表情が・・・。
これでもちゃんと笑顔になることもあるんですよ、私と娘にしかわからないのですが。
まだクリスマスの話題、もう・・・・
でも、とりあえず書いてしまおう、1年に一度しかないんだし。
今回も19人で、その中で「義父母→ 私たち」「私たち夫婦→義父母」「兄夫婦→義父母」・・・・などと、えんえんんとこの→が続いていくため、プレゼントは100個くらいになります。
たとえば、小さいプレゼントだと、2個上げたりすることもあるので。
娘には、彼女が欲しがっていたターンテーブル。
夫の古いレコードを義母に出してもらったり、自分でロンドンのレコード屋さんに行ったりするのは、明らかにお兄ちゃんたちの影響ですね。
義父母から夫と兄へは、それぞれの名前が記載された「Wisden」が贈られました。
これは、クリケットのバイブルとも呼ばれ、150年以上出版されています。
歴史上最も長く続いているスポーツ誌だとWikiに書いてありました。
ここにはイングランドチームの全試合はもちろん、カウンティーと呼ばれる州チーム、マイナーカウンティー、セカンドイレブンと呼ばれる各2軍の試合、大学、スクール、クラブのことが載るのですが、スクールに関してはファーストイレブンと呼ばれる1軍の中で、その年に最もよいスコアを出した人たちの名前が載るのです。
バッツマンと呼ばれる打者、ボウラーと呼ばれる投手など、それぞれで大体3名くらいずつでしょうか。
夫と兄はそれぞれ、この本に名前が載ったそうで、それぞれが載った年の本をプレゼントしてもらいました。
プレゼントは一人一人が1個ずつ受け取り、それを開いて皆さんに見せますので、軽く2~3時間かかります・・・・・。
そして、クリスマスに食べたスイーツもご紹介!
これは、22才の甥のウィリアムが作った「アイスクリーム・ボム」。
スポンジケーキのドームの中にアイスクリームやナッツ、フルーツが入っており、上からチョコレートをかけてありました。
お姉さんはコルドンブルー出で甘いものも美味しいのを沢山作ります。
えっと、これはナンだったかな??
メレンゲとクリーム、ナッツが層になってました。
私は子供たちのユール・ログ担当。
いわゆるブッシュ・ド・ノエルですね。
毎年これを楽しみにしてる子供たちがいるので作りますが、今年はもう、よれよれになってイギリスに帰ってきたために、巻き方を間違えてしまいました・・・・
あり得ない。
たてからでなくて、何故か横から巻いてしまい、妙に長くて細いログに。
この子は昨年から好評なので作るホワイトバージョン。
自分で作ったのに作り方を忘れてしまい、適当に作ったので今年はクリームチーズとバタークリームで。
もしかしたら去年はホワイトチョコだったのかもしれない・・・・・。
こういうことを書くと、「せんせい、自分で言わなきゃ誰にもわからないのに、どうして自分で間違っちゃった!とか書いちゃうんですか!」
と心配してくれるしっかりモノの生徒さんがいるんですが、私はとにかく「お菓子作りを無理なくやろう」というのが一番伝えたいことなので、このいい加減な人でもできるのね、というのがわかるのもまたいいかと・・・・。(と言い訳、笑)
だから私は適当にやって「あら~」とか、「あれれ」とかひとりで言いながらお菓子作ってます。
素晴らしく完成度の高いものを作るのもひとつの表現方法だけど、なーんだ、あんなのでもいいのね、という気軽さを伝えて、美味しいものをもっと簡単に作ろうよ!というのもまたひとつの表現方法だと思うので。
最後にこれ。
これは、まだ小さい甥っ子のマックスが用意した、ファーザー・クリスマスのためのお皿です。
ミンスパイを1個、にんじんのかけらを2個、ポートワインを1杯。
ファーザークリスマスはミンスパイを一口かじり、ポートワインはすっかり空けてしまった様子。
にんじんはトナカイさんのためですよ。
お行儀の良いトナカイさんは、ちゃんとヘタを残してますね!
最近日本に行って気がついたのは、私は日本で主婦をやってた時期が少ないんだな~、ということ。
家事全般に関して、日本のやり方でやったのはほんの数年なんですね。
違いは色々あります。
例えば掃除。
靴を履いたままの生活のイギリスでは、日本のように細かいところまで磨きたてるという感覚は薄い気がするのですが、それは単に私がいい加減なだけかもしれないので、まあ置いておくとして。
掃除機はすごく違います。
先日私が留守の間に夫が掃除機を使っていて壊してしまったのですが、まあこの掃除機の重いこと、重いこと。
これでもその前の型より軽くなってはいるのですが。
前のはもう、戦車かと思うくらい重かった。
昨年、インフューズのレッスンをさせていただいている岡田美里さんのアトリエで、終了後に掃除機をお借りしたのですが、あまりの軽さに思わずスーツケースにつめて帰りたくなりました。
片手で持って、ぶんぶん振り回しながら階段下りられますね。
(実際ちょっとやってみました)
料理は、といえば、一番の違いはオーブン使用の頻度。
イギリスではほとんどのお料理はオーブンを使って作るといって過言ではありません。
レシピブックを見ても、オーブンを使わない料理を探すのは難しい。
そこで今日は、イギリスで沢山の人が集まる時のパーティーフードを紹介してみます。
クリスマスの時期、ずっと滞在する泊り客のためには毎晩の夕食の用意が必要になります。
でもそれが20人近くの場合、例えばフライパンで何かを作るのはタイミング的に確かに不可能。
どうしてもオーブンに頼ることになります。
この写真はハムのロースト。
ハムというと、日本のようにスライスしてパックしたものもスーパーに沢山並んでいますが、メインディッシュとしてのハムというのもあり、それは塊をこのようにローストして、スライスして出します。
ちなみにこのハムは、すでに一度夕食で出されたものの残りを、こうやってボードに載せて、皆さんが自由に取れるようにセットした際のものです。
ビュッフェスタイルのランチの時のもの。
温めなおすことはせず、コールドミートとしていただきます。
四方を海に囲まれているものの、日本ほどシーフードのタイプが多くないイギリス。
でもクリスマスも含め、人が集まる時にキャビアが出ることはあります。
でも、「あまり好きじゃない」という人も結構いて、私は喜んでいただいてます!
スモークトサーモンは欠かせないもので、スターターとしても、パーティーフードとしても定番の位置にいます。
今回の写真は親戚の家のパーティーフードですが、彼らは生ハムの大きな足を一本買って、カービングナイフでそいでいました。
生ハムは大人にも子供にも人気。
あとはチーズですね。
イギリスだと良質のチェダーチーズなどハードチーズ、フランスのカマンベールやブリーなどソフトチーズ、そしてスティルトンなどブルーチーズが1つかふたつ。
ごくごく定番ばかりですね。
ディナーやランチというと必ず一人一人盛り付けて、前菜、メイン、デザート、と出さなくてはならないため、大皿料理のようなものを出すならパーティーの時だけに限られてしまいます。
和食はだから、ワンプレート盛りで何となく載せて前菜にするとか、ちょっと工夫が必要なので、私はもっぱらパーティー形式で大皿に盛ってしまいますが。
もうひとつ、イギリスで日本との大きな違いは、ヴェジタリアン用に何かを用意することが多いことです。
宗教上の理由もありますし、主義としてヴェジタリアンもいますが、いずれにしても日本とは違った気の使い方が必要な時もありますね。
日本にいる間にお受けしたインタビュー記事が、忙しい女性を応援!癒し、美食、子育てに役立つ情報を発信するサイト 「Clover &」に掲載されました。
インタビューの前編がこちらです。
私がどうやって紅茶と出会ったか、どのように勉強して、今に至ったかを最初からお話したのですが、どうも、その都度目の前のことに没頭するたちなので、思い出すのに一苦労。
こうして書かれたものを読んでみると、おお、私って結構いろんなことしてきたんだな、と思いました!
子供たちがまだ小さくて家にいる頃は、確かに一日が最低でも36時間はあるといいな、としょっちゅう思っていたのを思い出しました。
インタビューではもちろん、紅茶に関することをお話するわけですから、やってきたことというのは勉強や仕事のことだけになります。
インドのほぼヒマラヤ山脈のふもとまで行って、雲を眼下に見て感動したこととか
ポタラ宮はかろうじて見ましたが、チベットの山の上で、ジェーン・ぺティグリューさんと一緒に高山病になって助け合ったこととか
中国の山の上で動けないくらい具合が悪くなり、その後たまたまであった日本人の方に助けていただいたこととか
ダージリンの茶園で毒蛇と目が合ってしまったこととか
台湾の山の上で霧が深くて身動き取れなくなってしまったこととか
・・・・・紅茶は山の上でいいものが作られたりするので、山ばかり登ってるみたいですが、イギリスでも、大学の短期コースでパティスリーシェフの資格を取りに行き、洗い物をちゃんとしない19歳くらいの同級生の男子に腹を立て、キレてみたりとか
そういうことはまあ、話したり書いたりする機会もあるのですが、子供と家のことってわざわざ人様にはお話しないですよね。
でも、家庭に十分な時間を割くというのが加わると、上に羅列したことの2倍くらいの労力と時間が必要になります。
イギリスでは13歳まで、3人全員を学校まで送り迎えしなくてはならないとか。
3人が全員違う学校という時期もあり、しかも迎えの時間がみな違う!
幸い毎日のお弁当は下の娘が8歳まででしたが、それでも帰ってきたらお腹空いた~、という3人におやつを食べさせ、小さいうちは遊んでやり、宿題を見て、週末には日本人学校に行くのでその宿題をやって・・・・
ご飯を作り、食べさせて、お風呂に入れて、本を読み聞かせて、お休みを言う。
となると、読んでいる中にもああ、そうそう、わたしも!というお母さんたちが沢山いることでしょう。
娘に「お馬さんして!マミー!」
と言われて、お馬さんしている間にうつぶせにばったり倒れて寝てしまい、気がついたら日が傾いたキッチンの床の上ではっと目覚めた、なんてこともありました(笑)。
さらに笑えたのは、どの子かわかりませんが、私の体の上にふきんをかけておいてくれたこと!
小さいながらに
「お母さん疲れて寝ちゃったけど、何かかけておこう」
と思ったのでしょうか。
もちろん自分たちが寝てから、マミーがPCに向ってたりクロスにアイロンかけてたり、というのは見ていませんでした。
子供たちが理解していたのは、学校に行っている間に家に「せーとさん」という人たちが家に沢山いらして、なにやら「ティー」ということをしているらしい、という程度。
親戚から
「Asako,ティーのレッスン頑張ってる?」
というグリーティングカードが届いた時は、その表の絵が暗い店で太った女性がポールダンシングしているという、私とも紅茶ともなーんの関係もない絵だったのですが、それを見た長男のクリス(5歳)に
「マミーは、ティーのコースでこういうことやってるの?」
と眉間にしわを寄せて問いただされ、絶句したこともあります。
そんな彼らですが、今は紅茶を飲むことが完全に生活の一部になっています。
クリスはクリスマス休暇に戻り、モントリオールに、インフューズの紅茶を500gくらいとティーポットを持ち帰りました。
自分が飲まないフレーバードティーばかり選んだのは、完全に女の子のウケを狙っているとみた。
同級生には綺麗なフランス人女子が多いのですが、フランス人はストレートのフレーバードティーが好きですからね。(母親はその程度のシャーロックにはなれます)
次男のダンは、学校の自室で毎日ポットで紅茶を淹れるらしく、友達がそれを目当てに部屋にやってくるようになったとか。
娘も同じ、部屋にはちゃんと茶葉とティーポットが置いてあって、みんなで飲むそうです。
でも、ダンが最近ちょくちょく
「マミーっの仕事って、簡単にいうと大体どんなこと?」
と聞いてきたりするのは、「お母さんが紅茶の仕事してる」というと、やはり女の子ウケがいいかららしい。
ティーンエイジャーの男子なんてそんなもんですよ。
まだ子育てが終わったということではないので、日々色々と考えることはありますが、私がしてあげられることはずいぶん変化しました。
娘には、女性の先輩として、色々伝えたいことはあるものの、やはり環境も違うし時代も違うし、まだあまり口は出さないようにしてます。
クリスのためには、一人暮らしで作れるご飯のレシピをまとめたり
受験生であるにも関わらずスポーツ漬け(今もホッケーのツアーでリスボンに居ます)のダンには、戻ってきたらマッサージをしてやり
夫は運転手状態だったりしますが、服飾関係の仕事なのでボーイズは洋服選びなどを聞いたり一緒にスポーツ観戦したりしてます。
話がそれてしまいましたが、インタビューでは出てこない私の紅茶人生の一部。
それは家族に紅茶を淹れ続けるということでもあります。
それぞれの子たちがまだ、小さい頃から使っているディズニーのマグの色あせたのを捨てずにまだ使っていますが、食事が終わると誰からともなく
「お茶は? 何を飲む? 多数決ね!」
などと言いだし、時にはストレートのダージリンだったり、遅い時間だとフルーツティーだったり、インド料理の後ならチャイだったりしますが、それはもう、食事の一部として完全に定着しています。
次の世代にも紅茶のよさを知ってもらうには、やはりこうやって毎日の生活の中で、地道に美味しいお茶を淹れ続けることが一番の早道なのかもしれませんね。
7月に出版した「英国、とっておきのティープレイスへ」の中で紹介したロンドンのティールーム「BBベーカリー」。本を届けに行ったら、マダムのブリジットがとても喜んでくれて、ここが運営する「アフタヌーンティーバス」に招待してくださいました。
いつでもいいのよ、と言われて、11月の日本出発前に無理やり時間を作り、お友達の料理研究家、エリオットゆかりちゃんを誘って行ってきました。
ちょっと古い話題だけど、書くタイミングを失っていたので、ここでご紹介しますね。
このアフタヌーンティーバスは2014年の4月から運行されているもので、現在2台のバスが毎日12時半からと15時から1時間半、ロンドンの観光名所を巡ってくれます。
トラファルガースクエアで待ち合わせ。
方向音痴で待ち合わせは必ず駅にしてもらい、連れて行ってもらう私ですが、実はしっかりもののゆかりちゃんも方向音痴~。
なので、今回は私が誘ったんだし、ちゃんとしないと、と、Iphone片手に頑張りました。
トラファルガースクエアのライオンさん。
ライオン見ると三越しか頭に思い浮かばない私は、何となくここにライオンちゃんがいることに不思議な違和感を覚える・・・・。
バス停にはこんな可愛いバスが停まっていました!
乗る前からテンションが上がりはじめ・・・・・
「2階のお席ですよ」と案内されると、きゃー、可愛い~!フード類はこんな感じ。
下の段にはミニキッシュやミニバーガー、オープンサンドイッチなどが並んでおり、上の段にはレモンメレンゲパイ、マカロン、ラズベリータルトなどが所狭しと並んでいます
紅茶は、ホールリーフのティーバッグをこんなカップに入れて。
英語だとビーカーと呼びますが、これは陶磁器製でプラスティックやスチロールではありません。飲み口のところはゴム製でした。
一番すごいのは、こぼれないように、テーブルにくぼみが作ってあり、そこにぴったりとはまること。
熱あつの紅茶もこれなら安心。
スコーンはバスの中の電子レンジで温めて出してくれます。レンジで温めるとどうしてもちょっと乾燥してしまいますが、バスの中ですから仕方ないかな・・・
窓の外の景色がどんどん移り変わっていきます。
「でも私たち、ほとんど見てないよね~」と明るいゆかりちゃんの言う通り、ふたりでマシンガンのように喋りまくりました!
揺れるけど・・・
楽しい~!いつも明るくてポジティブなゆかりちゃん、沢山の人をひきつける魅力はこの全てに前向きなところなのですね。私の弟よりさらに年下のゆかりちゃんですが、しっかりもので
「それじゃダメだよ~、あさちゃん!」
とにこにこして言われると、は~い、と素直に言うことを聞いてしまいます。
頑張りやさんで可愛くて、と私が言うまでもない素敵な女性ですが、私が一番好きなところは、彼女の曲がったことを嫌う、まっすぐしたところかな。
窓の外はバッキンガムパレスやテムズ川沿いなど、観光客として見ておきたいところ満載なので、1時間半で効率よく見て周り、さらにアフタヌーンティーまでできるのはものすごくいいアイディアだと思います
「・・・・・あさちゃんって、気持ちいいくらいパクパク食べるよね・・・」とゆかりちゃん。
でも食べきれなかった分はこんな可愛いボックスに入れて持ち帰ることもできます。
1時間45分のバス観光と、アフタヌーンティーで£45.
限られた時間しかない観光の方には本当に楽しいアトラクションだと思います。
詳細、予約はこちらから。
Afternoon Tea/ BB Bakery
私も3月に、生徒さんたちを誘ってまた行ってこようと思います!
前編に引続き、忙しい女性を応援、癒し、美食、子育てに役立つ情報を発信するウェブサイト「クローバー&」で、「暮らしに紅茶を取り入れて、健康や美しさを無理なく手に入れましょう」
の後編が掲載になりました。
クローバー& 幸運な心身(カラダ)を手に入れる
11月にインタビューされた記事の後編です。
風邪をひきやすいこの季節、インフルエンザの流行もあり、特に健康には気をつけたいところですよね。
しかも、健康体でも乾燥対策もありますし、寒くてつい縮こまってしまう体をのびのびと動かすためには、無理な運動ではなくて、体をリラックスさせることもとても大事。
私はよく
「何か運動されてますか?」
と聞かれるのですが、ジムに通ってもあまりに退屈で辟易してなかなか続かないし、寒いのも暑すぎるのも嫌いだし(笑)、実はこの年になるまで何もしていなかったんです。
娘と一緒にちょっと走ったこともありますが(昨年2度だけ)、イギリスの新聞「タイムズ」で
「40歳以上の女性は、走ると老いてから膝に故障が起きやすいのでやめたほうがいい」
というのを読んで、やっぱり走るのやめよう、と思いました。
(もともと走ろうって思ってたかっていうと、違うんですが・・・・・)
ただ、若いうちからずっと走っていたとか、体がそれに慣れていたり、とっても体重が軽いなんていう人は、もちろん問題ないんだと思いますけどね。
数ヶ月前からピラティスをはじめ、これは無理がないしいいなと思って今のところ続いています。私は特にすごく痩せたい!という気持ちが強いとか、鍛えたい!どこかを細くしたい!
という強い気持ちはなく(いや、そうなればいいなあ、とは思いますが)、どちらかというと自分が動いたり服を着たりしたときに、とにかく気持ちがいいというか、馴染んだ感じであればそれでいいという気持ちでいます。
だから、精神的なことの方がより大事。
ストレスがたまっていたり、眠かったりすると、やっぱり普段決めている自分なりのルールすら、面倒くさくなって守れなかったりしますよね。
適度に体を動かすこと。
自分がここまでなら頑張れる、という限度を知ること。
そして自分の精神状態をニュートラルに保てることが普段心がけている点かもしれません。
「うわあ、ものすごく幸せだ!」
という瞬間や、
「ああ~、これさえなければいいのに・・」
なんていうことが、日常生活でしょっちゅうあったら私だったら疲れてしまいます。
ほんわりと、自分は今幸せな立場にいると感じられること、それに感謝する気持ちと、だからできることはやりましょう、という気持ち。
日常生活ではこのくらいが私にはちょうどよく、そういう時期を経ると何かある時には、よし!頑張りましょう!と気合が入ったり、少々の無理なら何とかなる、という意味で、スイッチをオンにできます。
イギリスはその点、自分をニュートラルに持って行くにはいい国だと思います。
少なくとも私には。
そして紅茶を飲むことは、私の生活の中心にあります。
飲むだけでなく、いつも言うように「淹れてあげること」、
ここに私が自分を自分らしく保ち、人と繋がる原点があります。
ジムに行くのをサボってしまったって、それで「ああ、また・・・・」と落ち込んでいたら気持ちまでダウンしてしまいます。
それなら無理せず、紅茶飲んで、よし!って家事をして体を動かすのもいいのではないかしら?
日本もだと思いますが、ロンドンも寒い日が続きます。
先週は急にひょうが降ってびっくりしましたが、今朝は木々が全部白く凍りついていました。
春はまだ遠い感じがしますが、3月の日本でのインフューズの予定はすでに決まりました!
あ、まだお申し込みは受け付けられませんので、どうぞあわててメールされないようにお願いします~。
日程は以下の通りです。
3月10日(火)ベーシック第1回 ベーシック第2回
3月11日(水)ベーシック第3回 アドヴァンスト第2回
3月13日(キン)アドヴァンスト第3回 (午前、午後の2クラス開催)
ちなみにアドヴァンスト第1回は今回はお休みとなります。
お申し込みはこの後、登録された方にメールで詳細をお送りした後、それにしたがってお願いいたします。
まだ登録されていない方、今からでももちろん間に合いますので、
infusetealondon@gmai.com
担当深水さんまでご連絡ください。
ただ、あくまでもメール案内の登録だけですので、まだ正式なお申し込みはしていただけませんから、ご注意くださいね。
ベーシックコースは順不同で受講できます。
(第1回を最初に受講されることをおすすめいたしますが)
アドヴァンストコースは、基本的にベーシックコースを全て終了した方が対象ですが、もし空席があった場合には、そうでない方も受け付ける場合があります。
ご案内メールを送るタイミングは、またこの後ブログでお知らせいたしますので、送られたらお申し込みくださいね。
クラスによっては激戦になることがあり(笑)、数時間で席がなくなる場合もあるのですが、ほとんどの場合大丈夫ですから・・・・・。
場所はいつもどおり、代々木上原の岡田美里さんの素敵なアトリエです。
定員12名、お互いの距離が近く、ロンドンのインフューズそのままの感じのレッスン。
過去の記事で何となく雰囲気がわかっていただけるかと思います。
インフューズレッスン2日め
ちなみにロンドンでのレッスンも先週からスタート。
今日はベーシックコース第2回、満席で13名が淹れ方を実習しました。
3月にはまた、リプトンブルックボンドハウスでも講座がありますので、そちらもどうぞいらしてくださいね!