オックスフォードの北京大学キャンパスで行われたティーサミットに参加して来ました。
正式名称は英語だと「East meets West in Art of Tea」と言い、サミット、中国茶のテイスティング、そしてディナーと続く丸一日のイベントでした。
私はジェーン・ペディグリューさんと一緒に彼女の運転する車に乗せてもらって早朝のオックスフォードに向かいました。
それに続いて今度はイギリス側からジェーンさんはじめお茶関係者、そしてオックスフォードとケンブリッジ大学の教授がそれぞれプレゼンテーションをしました。
中国の方のお話は面白く、興味津々で聞きました。いやもう、歴史の長さが他の国とは比べ物にならないですからね。
飲み方の変遷が分かってとても良かったです。
この歳になると、知り合いが皆、エラい人になっていて(笑)。
テイスター研修していた会社で同僚だった(先輩です)イアンはインターナショナルティーコミッティーのトップになってるし、私がインフューズ の紅茶を一部仕入れたりレッスン用の紅茶を買い付けているジェイムスは知らないうちにUKティー&インフュージョンズ・アソシエーションのダイレクターだし。
コーンウォールのトレゴスナン茶園のジョナソンもいました。
以前はこう言う場に出る時はそれなりにちょっと緊張していたのですが、ここまで知り合いばかりだと、もはや楽しいだけ(笑)。
でも、話はそれぞれさすがプロですよ、とても勉強になりました。
突風のため、この方は室内に避難してましたが、宋の時代に中国で飲まれていたやり方で、抹茶のような粉末茶を茶筅で点てていただくのです。
彼女はukティーアカデミーの中国茶のお点前の部分と、ティーマスターコースの中国茶のクラスを担当しています。
この日は烏龍茶を淹れてくれました。
日本語が完璧に話す、読む、書くと揃った李さんは、少し前にご自分のお茶のウェブショップをスタートさせました。
驚くくらい甘みのある紅茶や白茶など、スペシャリティ・ティーを揃えているここでは、いくらでも飲める!と言うくらい美味しいお茶がありました。
午後いっぱいを使ってゆっくりとしたペースで、このほかにもプーアル茶のテーブルなど7つのテーブルを回ります。
最後の方では、お湯を運んでくるスタッフにも、座ってお茶飲んだら?と声をかけ、スタッフも色々なお茶を飲んでいただきました。
「これがティー......」
と絶句する人も。
「ティーは嫌いって言う人って、ほとんどはイギリスのティーバッグでミルク入ったあれしか飲んだことなくて、それが嫌いだとそのままティーは嫌いだと言うんだけど、それってもっと違う美味しさのお茶を飲んだことがないからですよね」
と話してたら、男性スタッフが
「まさに僕がそうです......こんなお茶があるなんて、思ったこともなかった。ティーは嫌いだ、飲まないと決めてたけど、こんなティーもあるなんて、と目が開いた感じです!」
左上の茶筅がまっすぐなのが見えますか?
と、台湾のアートディーラーさんが声をかけてくれました。
白い方も、実に美しい乳白色です。
右側のは、砕く前に炙る為の器。
いずれも周囲の空気をしーん、とささる美しさが漂っていて、こんな綺麗なものを見せていただいて幸せ、と言う気分になりました!
この後はディナーです。