20年イギリスに住んで初めてTrooping the Colourを見に行ってきました。
場所はセント・ジェームズ・パーク横のHorse Guard Parade。
素晴らしいお天気ですが、この日は実は最終リハーサル日で、本当のパレードは来週行われます。
英国の国王、女王のお誕生日は本当にお生まれになった日以外に「オフィシャルバースデー」というのがあり、それは6月と決められています。
たいていは第2週めらしいのですが、今年はプリンス・フィリップのお誕生日に重なってしまうため、来週になったそうです。
お天気が悪いとできませんから、6月のお天気の確率の高い日に設定されたと聞きます。
私はお友達でブルーバッジガイドの雷くんに誘ってもらい、なんと!最前列で!見ることができました。
本当は私たちのチケットだと、No10 ダウニングストリート(首相官邸)の門から入れるはずだったのですが、総選挙のために別の入り口になったのが少しだけ心残りですが・・・・。
入ってきた、入ってきた、なんだかお人形産のようで可愛いと思ってしまいました!
この帽子はクマの毛でできているそうで、カナダから持って来られたそうですよ。こういうことを教えてくれるブルーバッジガイドの解説付きですからより贅沢!
あれれれれ!
犬ですね!
これも雷くんによると
「マスコットと言って、犬のこともありますが、僕は羊も見たことがあります」ということでした。
おとなしく良い子の犬ですが、尻尾がたれて、明らかに嫌そうな感じ・・・・。
すごい人数です。
1400人以上いるとか・・・・。
イギリスという国は、やはり女王の国なのだと痛感します。
国の行事、とは行っても、お誕生日に1400人の兵隊が、お祝いのためにこれだけのパレードをしてくれるのですから・・・・・。
女王の馬車は今日はもちろん空っぽのはずですが、実はウィリアム王子はこのクマ帽をかぶって黒い馬に乗り、パレードに参加していらっしゃいました。
ちなみにリハーサルはこの前の週にもあり、その第一リハーサルはスマートカジュアル、今回の「Colonel's Review」という第2リハーサルはラウンジスーツ、本番がフォーマルと、ドレスコードも変わります。
私たちは運良く日陰でしたが、2時間に渡って日に当たっているのは大変そう・・・・。
当日なら正装なので帽子がかぶれますが、この日は帽子も少ない様子でした。
様々なフォーメーションで次々と形を変え、パレードは続きますが、Colourというのはそれぞれのディヴィジョンの(スコットランド部隊、ウェールズ部隊、アイルランド部隊などがある)それぞれの旗のことだそうです。
ボタンの数、襟のところにアザミの縫い取りがあればスコットランド、クマ帽(勝手にそう呼んでますが)についた羽の色などでも判別できるとか。
私が一番感動したのが、この騎馬部隊。
頭にかぶった金色のヘルメットが陽の光にキラキラとして、もううっとりするほど素敵です!
ほら!ご覧ください!なんとかっこいいのですしょう、私は決して制服に弱いわけではないですが(笑)、これはすごいですね。
白馬の王子さま、と言いますが、私は断然黒い馬の王子様がいい、と心に決めました。いや、どんな馬であっても今から王子様が迎えに来てくれるわけではありませんが。
やや後方に控えていた、これまたなんとも強そうな感じで気になっていた部隊は、大砲部隊(と呼んでいいのだろうか・・・・)でした。
栗毛の馬を颯爽と乗りこなし、胸に金色のラインの入ったダークな制服はまたこれがかっこいい。
「この部隊は結構女性が多いんです」
というので間近でよく見たら、本当にかなりの女性がいました。
女性ならもっとかっこいいわ!
写真なんかお願いしたら怒られちゃうかしら・・・・と思っていたら、何人もお願いしている人がいたので、私もお願いしてしまいました!
これはすごい、かなりうれしい!
ウィリアム王子、ハリー王子もそうですが、イギリスのボーディングスクールからミリタリーに入る生徒は何割か必ずいて、そのためなのか、息子たちが通ったハロウスクールや、娘が通ったラグビースクールなどの学校ではCCFという軍事的な訓練または福祉活動が必須となります。
長男クリスは毎週水曜日迷彩服を着て匍匐前進から何から大変そうな訓練を受けていましたし(次男ダンちゃんはその明るいキャラを買われて、福祉の方に抜擢されていました)、娘のありっさは・・・・
音楽で奨学金をいただいたせいもあって、CCFでもバンドの方で何故か自分の専門のフルートとは全く縁のないドラムを叩いていたようで・・・。
ちなみにこの写真は今でも、ラグビースクールのウェブサイトに乗っています(笑)。
しかし、こんなに楽しそうでいいんだろうか・・・・・・??
話はそれましたが、クマ帽で徒歩でマーチしていた兵士さんたちは、何かあったら前線に立つ方たちだそうです。
こうして行事では華やかな衣装で憧れの目で見られるわけですが、とてもとても大変な任務についている彼ら、その旗が目の前を通る時は、スタンドにいる私たちは全員敬意を表して立ち上がります。
最後の一人にいたるまで、皆惜しみない拍手で見送りました。
私は実は衛兵の交代すら面倒がって見に行ったことがなかったのですが、こんなに壮大なパレードを最前列で見ることができて、本当に良い経験になりました!
皆さんにも見ていただきたくて写真を随分上げましたが、雰囲気伝わりましたでしょうか?
梅雨もなく、爽やかな6月のロンドンの空気を味わっていただけたならうれしいです。