ハムハウスで一番価値がある(と私が勝手に思っている)のは、クローゼットと呼ばれるお部屋です。
今ではイギリスでもクローゼットと言えばお洋服をしまうところですが、元々は小部屋という意味なのです。
そしてハムハウスのような大きなお屋敷では、クローゼットは奥様のメインベッドルームの隣にあり、最も個人的なお友達や近しい人しか入れない部屋でした。
上の写真はハムハウスのクローゼット。ローダデール侯爵夫人が実際にお茶を飲んでいたお部屋で、親しかったキャサリン王妃もここで一緒にお茶をしたそうです。
このキャビネットにお茶道具とかしまってあるのかなあといつも考えていましたが、キャビネットをオープンする日は決まっていて今回私はその日にモントリオールだったのでチャンスを逃してしまいました。
でも、あれ?
いつも部屋の中央にあったテーブルがない....
首をひねった後、キュレーターの人に連絡して聞いてみました。
すると、今、他の部屋に置いてあるとのこと。
でも見せてくださるというので公開されていないところをご案内いただけることになりました。
途中途中でも、未公開の修復中のお部屋を見られます。
こちらのファイヤーサラウンディングは素晴らしい装飾です。
すごい....
こちらの床部分も途中まで修復されていました。
そして、ありました、テーブル。
これはローダデール侯爵夫人がジャワから取り寄せたものですが、元々の脚は高さの半分の所までの長さでした。
それを椅子の生活に合うように、下の部分に更に脚を取り付けて高くしたものです。
昔の展示では、上にローダデール侯爵夫人が使っていた小さい中国製のティーポットが乗っていたのですが、それは別のところにしまってあるとのことでした。
何度も見てはいたものの、やはりここに来たらこれを見ないと、と言うものは外したくなくて、お願いしてみて良かったです。
ここは大人気のピーターシャムナーサリーから歩いて15分くらいのところなので(すごく細い路地を通っていくのですが)、リッチモンド方面にいらしたら是非寄ってみてくださいね。