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Channel: スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」
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美味しいイギリス料理 ジョージオーウェルは正しい

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ジョージオーウェルが書いたエッセイ「 Nice cup of tea」は有名ですが、今とは違うな、と言う部分があるのが面白く感じます。紅茶は今までずっと飲み続けられているものなので、当然時代や状況によって飲み方も変化してくるのですよね。
もうひとつ、彼のエッセイの中で私が面白いと思うのは、「In Defence of English Cooking 」、イギリス料理の弁護、と言うエッセイです。
冒頭から「イギリスを旅行する外国人にとって最も困るのが、日曜日に店が開いていないことと酒が思うように買えないこと」とありますが、これは私が住み始めた頃、確かにそう思いました!
日曜日は本当にどこもお休みだったのです....
もう何年も前からそのようなことはなくなり、今ではなんとクリスマスイブですら午前中はお店が開いているくらいですが。
お酒に関しては、年齢を証明するものが必要なことと、夜遅くには買えないことくらいしかおもいつきませんね。
日本人は若く見られるので、子供連れでスーパーに買い物に行ってもワインを売ってもらえないなんて話はざらにあります!
オーウェルは「イギリス料理が世界で一番まずいと言う定評がある」ことは認めるものの、イギリスには「外国で絶対見つからない美味しいもの」も沢山あると言っています。
日本に住んでみて、それにすごく賛同します!
どんなお料理なのかは読んでいただければ楽しいと思うのですが、知らないものも多いのかな....
今でもイギリス以外では目にしないものばかりでした。
結論として「旅行者の重大な障害は、これら美味しいイギリス料理は個人の家庭でしかお目にかかれないから」としてあるのは、うんうん、とうなづいて読みました。
そうなんですね、今でこそ、モダンブリティッシュのレストランとか、イギリスらしい美味しい料理を出すガストロパブ(料理に力を入れたパブ)がありますが、このエッセイが書かれた1945年にはとても無理だったことでしょう。
今では美味しいイギリス料理を食べたければ、家庭料理をご馳走してもらわなくてはならないと言うことはないのですが、あまり知られていないものが多いので、メニューに載っていても旅行者の方にわからないことも多そうです。
私はお友達が来たらそう言うお料理を作ったり、レストランでもできるだけ紹介していましたが、ほとんどの場合好評でした!
イギリス料理、実は美味しいのよ、とお友達や生徒さんをお呼びできる日が早く来るといいのですが!

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