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Channel: スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」
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京都で、和食ファンのジェーンさんとお食事

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和食ブームはもはやブームを超えて、着実にファンを増やしていますが、ジェーンさんもそのひとり。
ヘルシー、クリーン、繊細、と、日本滞在中は全て和食で通されました。
そんなジェーンさんに美味しい和食を、と、京都でお連れいただいたのが和久傳さん。
言わずと知れた.....ですが、私はお昼に連れて行っていただいた事はありますが、夜は初めてです。
お店の中が少し変わっていたように思いました。
卵豆腐です。秋らしい稲穂が飾られて。
続いて、栗おこわ。
上に乗せられたのが、あん肝だったか?を、干したものなのですが、カラスミのようでとても美味しかったですよ。
ぐじときのこのお椀です。
じっくりと、何層にも複雑に重なったきのこの風味が、ホッとするような一品。
こんなに沢山のきのこたちが!!
一つも名前わからない......
「森で見かけたら、食べようとは思いませんよね」
と、料理長さん。
次が鯛のお刺身ですが、私はこの器にがーん、と一目惚れしてしまいました。
中国の童子が描かれた器って、イギリスのミュージアムに沢山あるんですが、それは本当に中国から来た器もあれば、遠い東洋に憧れてヨーロッパで絵付けされたものもあります。
微妙に中国と日本が混じっていて実に変な絵もあるんですが、何故かとても惹かれるんです。
これは童子の可愛らしさも、色も形も本当に好き。
続いては鰹です。
目の前のカウンターでは、鱧の骨をシュシュ!と切り始めました。
ジェーンさんは目を丸くして
「何故あんなに早いスピードで切るの?切ってるの?」
骨切りの話を聞いて今度は
「骨をそんなに切れるなんて、よほど鋭い包丁よね。日本の家にはそんなにシャープな包丁があるの?」
と。
いや、うちにはないですけど.....おそらく他にも一般家庭で、鱧の骨切り出来るような包丁が揃えてあるかどうかは疑問ですよね?
そのあたり、21年もイギリス暮らしの私には答えられない......
その鱧は、丁寧に手で裂かれた松茸をたっぷり詰めて巻かれ、炭火でこんがりと焼かれました。途中、刷毛でタレを塗っているのも見えました。
カウンター大好き。色々目が離せません。
そして出てきたのがこちら。
右下は、梅干しを一度塩抜きしてから炊いた?とおっしゃっていた気がするんですが、いや、ものすごく美味しいの!
これを思いつくって天才ですね。
はっきり覚えていないのは、この見事な松茸に目を奪われて、ちゃんと聞いていなかったからなんです.....。
この日は長野産のものですが、その時によって選ぶ産地は違うそうです。
ジェーンは日本のきのこの種類が多くてびっくり。松茸のお値段を聞いてまたびっくり。
私もびっくり。外国人ですから、もう。
ジェーンさんは白ワインでしたが、私はせっかくですから日本酒をいただきました。
こちらも秋の味覚。
こちらは菊のお浸し。
見ての通り、他にも何か入っていたのですが、この頃になると食べるのと器に夢中でメモしておりませんでした.....
メモには車海老の焼いたの、と書いてあるんですが。
カラスミが振ってありますね。
ものすごく美味しかったのは覚えてるの!
和久傳さん、違ってたらすみません!!
ここで有名な、土鍋で炊いたご飯。
皆さん、残りはおむすびにしてもらってお持ち帰りになりますね。
こんなに食べたのに、美味しい京都のお漬物と一緒にしっかりいただきました。

ジェーンさんも完食!
私と違って少食な彼女がこんなに食べるって珍しいです。
和食大好き、と仰るだけあって、心から楽しんだ様子でした。
この素晴らしいお料理を作って下さったのはこのおふたり。
器を買う場所も教えていただきました。
さすがですね、こういうお店だと、料理長さんは器を選ぶセンスもないといけないので、色々とご存知で教えていただきました。

京都で最高の秋の味覚を満喫する、貴重な機会でした、ご馳走さまでした!


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