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Channel: スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」
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最後のスピーチデイ

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日本の終了式に一番近い行事、スピーチデイ。
寄宿学校ではこれをハーフタームと呼ばれる学期の中間休みの始まる前日に行うところがほとんどです。
ハロウスクールでは日本の終了式のように全校生徒が集まって先生のお話を聞くということはなく、全校生徒が揃うのは10時半頃から始まる「ビル」というものだけ。
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全校生徒が最高学年から、アルファベット順に並んで校長先生が一人ひとりの名前を読み上げると
「Yes, sir」
と答えながら帽子を持ち上げます。
800人以上いますから、歩を止めることなく、通過しながらになりますが。
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モニターと呼ばれる20名あまりの生徒たちはここには加わらず、生徒たちが滞りなく通過できるよう各所に立っています。
モニターとは、最高学年でヘッドオブハウスと呼ばれる生徒たちと、学校から任命される各ハウスからのもう一名で構成され、正装の際はこのような時代がかった格好をします!
トップハットとステッキを持って、ビクトリア時代?といういでたちです。
次男のダンはお兄ちゃんの後を継いで2年後に同じモートンズという名前のハウスのヘッドとなり、こんな格好で立っておりました。
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そして、ヘッドオブハウスの母親の役目が、ランチのオーガナイザー。
今年は先生たち、生徒とその家族合わせて87名のランチを手配しました。
一昨年は、とにかくラクしようと全てを一つの会社に委託し、確かにラクでしたがお食事の不味さにがっかりした経験があります。
今年はそこで、年が明けてすぐに準備に取り掛かり、ロンドンの日本食レストラン「So Restaurant 」にケータリングをお願いしました。
ということは、マーキーと呼ばれる大きなテント、テーブル、椅子とクロスを一つの会社から、食器とカトラリー、グラスを別の会社からそれぞれ注文し、ワインとシャンパンを注文し、花やデコレーションを用意し.....ということで、数名のボランティアの父兄と実に数ヶ月かけて準備することに。
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もちろん他のハウスもマーキー立てて同じことをします。それぞれにハウスカラーがあるので楽しいのです。
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これはピンク。
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黄色。
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黄色と黒のこのハウスは派手なバルーンで飾られていました!
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最初は立ってシャンパンを飲みながら歓談していただき、その後着席してお食事です。
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スターターには大人気のSushi Roll3種と、ゆず味噌風味のポークラップ、ホームメードのスモークトサーモン、カポナータを。
メインの写真はあまりの忙しさに撮れませんでしたが、照り焼きサーモンまたはチキンディアボロソースのチョイスでした。
みなさん大満足の様子。
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ダンがごく短いスピーチをして
「Thank you for my lovely mother for making 150 portions of dessert!」
とねぎらってくれました....
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そうなんです、デザートは私が作りました。
パブロヴァを50個ちょっと。
これは柔らかく作った軽~いメレンゲの上にクリームと苺を乗せたイギリスの夏らしいデザートです。
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チョコレート・クラウドケーキを5台、60切れ分。
粉を一切使わない、柔らかいリッチなチョコレートケーキにたっぷりのクリームを乗せた、濃厚なケーキです。
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そして、私がブレンドしたインフューズのフレーバードグリーンティーを使ったゼリーを48個。ピーチ・ライチ風味のグリーンティーのフレッシュな香りがさっぱりとして、男の子たちに大人気でした。
このゼリーは元生徒さんで、インフューズ東京のお菓子を担当してくれている多賀谷真理子さんのアイディアです。

金曜日に一気に全部作りましたが、大変だったのはこれを運び出す作業....。
溶けたらいけないので、途中で自宅に車で駆け戻りました!

朝は8時半からボランティアと数人でテーブルをセットし、終わると後片付けし。
ヒールでワインの箱を踏み潰して平らにし、いやはや、もう大変でした!
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でもこれでお役目も終わり!
やったー!!
って、髪がすごく乱れてるんですけど。
この日は帰ってソファでばったり倒れて眠ってしまいました.....。
でも、美味しかった!とかね、感謝してもらえるのは、単純だけどとっても嬉しい。

さあ、明日からは日本のインフューズのみなさんに差し上げるサンプル茶葉の用意だー。
これも計156個。
何だか年を取るにつれて、ますます元気に仕事が増えるのは何故なんだろうな~。







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